GPU更新停滞・CPU供給不足でPC市場の需要が急減か
海外記事を翻訳したものなので、表現や解釈に一部違いがある可能性があります。

出典:DigiTimes
参考:Tom’s Hardware / PC Gamer / GIGAZINE
AIサーバー向けに半導体の生産能力が再編されるなか、メモリやCPUの価格上昇、さらに深刻な供給不足が重なっています。
そこにノートPCやデスクトップPCの需要鈍化も加わり、特に自作PC市場はさらに厳しい状況に向かっているようです。
サプライチェーン関係者によると、台湾の主要マザーボードメーカー4社は、2026年の出荷目標をそろって下方修正したとされています。
一部では、現在の状況を「全面的な崩壊」に近いレベルと見る声もあります。

金融危機やコロナ初期より深刻との見方も
業界では、現在のPC市場の状況について、過去の金融危機や新型コロナ初期よりも深刻だと見る意見もあります。
理由としては、メモリやCPUといった主要部品の供給不足と価格上昇に加え、NVIDIA GPUのアップグレードサイクルが鈍化していることが挙げられています。
これにより、高性能PCを求めるゲーマーや自作PCユーザーの買い替え需要が大きく落ち込んでいるとされています。
メモリコストの比率が大幅に上昇
サプライチェーン情報によると、PCの部品コスト、いわゆるBOMに占めるメモリの比率は、以前は約15%程度でした。
しかし現在では、その比率が30%以上まで上昇しているとされています。
主要PCメーカーは、製品価格を20%近く引き上げたり、一部仕様を下げたりすることで、コスト上昇分を消費者側へ転嫁している状況です。
自作PC市場はさらに冷え込む
特に厳しいのが、自作PC市場です。
IntelやAMDのCPU供給不足に加え、複数回の価格引き上げが続いています。
さらに、NVIDIA GPUのアップグレードペースも鈍化しており、ハイエンドゲーマーの買い替え意欲が下がっていると見られています。
PCパーツの価格が上がる一方で、GPU側に大きな買い替え理由が少ない状況では、ユーザーが新しいPCを組む理由も弱くなります。
その結果、マザーボードやメモリ、CPU、GPUをまとめて購入する自作PC需要が冷え込みやすくなっています。
AMD CEOもPC・ゲーミング市場の減速に言及
最近、AMDのLisa Su CEOは、部品コストの急上昇がRyzen CPUの出荷量にも直接的な圧力をかけていると説明しました。
また、PCおよびゲーミング市場の需要は、2026年後半から目に見えて減速する可能性があるとも警告しています。
AI向け需要が急拡大する一方で、一般消費者向けPC市場には部品価格上昇と供給制約が重くのしかかっている形です。
台湾主要マザーボードメーカーも出荷目標を下方修正
台湾の主要マザーボードメーカー4社は、2026年の目標出荷量を一斉に引き下げたと報じられています。
市場トップのASUSは、年間1,000万枚の販売維持を目指す状況に入ったとされます。
また、MSIとGIGABYTEは約25%前後の減少、ASRockは30%を超える減少が予想されていると報じられています。
報道によって数値には若干の差がありますが、4大メーカー全体では前年比で25%以上、あるいは約28%規模の減少が見込まれているとの見方があります。
まとめ
AIサーバー向け需要の急増により、半導体やメモリの供給能力が高利益分野へ優先的に割り当てられる流れが強まっています。
その結果、一般PC向けのメモリ、CPU、ストレージなどの価格が上昇し、自作PC市場やゲーミングPC市場には大きな負担となっています。
さらにNVIDIA GPUのアップグレードサイクル鈍化も重なり、ユーザーが新しいPCを組む理由が弱くなっている状況です。
今後メモリ価格やCPU供給が改善しなければ、2026年のPC市場、特にマザーボードや自作PC関連市場はかなり厳しい年になる可能性があります。

